加害者更生プログラム52週修了者体験談(N.Hさんのケース)
ステップのDV加害者更生プログラムに52週参加された、N.Hさんから体験談を頂きましたので、原文のまま
ご紹介いたします。
52週終了後の体験談(振り返り)を発表します。
1.自己紹介
家族:妻と子供二人
現在:別居して約1 年半
ステップとの出会い:別居後に妻から紹介を受けて、学びを始める
2.私の認識の間違い、過去のDV
別居4ヶ月後(ステップで学び始めて3ヶ月後)にカップル面談を実施して、今までのDV行為を纏めて妻へ報告。しかし、妻が記憶しているDV行為がそこに入っていなく指摘される。自分ではDV行為だと分かっていなかったと気付きがあった。
(1)肉体的DV:大きな怪我にはなっていないが、叩く、押さえつける等の暴力を振っていた
(2)精神的DV:馬鹿やカスと罵る、激怒して相手を責めいた
(3)経済的DV:給与・貯蓄額を教えない、買いたいものを却下する、旅行にお金を使い過ぎる
3.願望、欲求の強さ・充足度、イメージ写真
ステップで学び始めてから妻から要望で願望、欲求の強さ・充足度、イメージ写真をお互いに確認しあった。妻の願望は「穏やかに過ごしたい」のみであったが、それをかなえる事は出来ていなかった。また、今まで自己中心的でその他については全く知ろうとしていなかった。良い人間関係を築く上で、お互いを知り合う事はとても大切だと感じた。
4.ステップの学び
私がステップで学んで、特に影響を受けた学びについて紹介します。
・ステップの目標:
①いかにして怒りを無くすか、コントロールするか
②いかに大切にされていると思ってもらえるか、7つの習慣を使用する
・選択理論について:
①人間関係を破壊する7つの習慣、人間関係を良くする7つの習慣
②他人と過去は変えられない、未来と自分は変えられる
・自分を受け入れる、過去のDV
・怒りをしずめる魔法の言葉:1. 良かった 2.ま~良いか 3.何でも有 4.相手は最善の選択をしている
・3つの質問:どうしたの? どうしたいの? どうしたらよいの?の活用
・上質世界の違い(願望)がある事を分かっているとよい
・変化の条件 1.変わりたい、2.効果的な情報提供、3.信頼、4.気付く、5.実践
・個の必要性:仕事、家庭、個が均等に入る
・執着と執念:執念は必要だが、執着は必要ない
・ラーニングピラミッド(学習定着率)
:講義を受ける 5%、本を読む 10%、視覚的理解 20%、実演・実験 30%、グループ討論 50%、
自ら体験する 75%、人に教える・説明する 90%
・サ行(そうだね、さすが、それで、知らなかったよ、素晴らしいね等)を活用する
ダ行(だから、ダメ、どうせ、でも等)は使用しない
・アンガーマネジメント:どんな”べき(価値観)”を大切にしているか把握する
・変えられる事を変え、変えられない事を受け入れる勇気を持つ
・上質世界(願望)は、1.人、 2.物、 3.価値観 (〜あるべき) 出し入れ自由で、自分しか変えられない
・言語化する:過去→現在を図(絵)にする
・べき思考:違った価値観を怒りに変えるのではなく、違いを楽しむ。
5.振り返り
ステップで学んで、自分が変わったことを紹介します。
・人間関係を破壊する7つの習慣 → 人間関係を良くする7つの習慣
・他人は変えられる → 他人と過去は変えられない、未来と自分は変えられる
・考えの違いに対し怒り爆発 → 相手は最善の選択をしている
・質問はなし、結論を言う → 3つの質問を活用して、傾聴する
・話しを聞かない → 自分の作業を止めて、まずは傾聴から
・ダ行を使用 → サ行を活用する
・相手の願望を知らない → 違いを認識して、寄り添う
・違いは怒りへ → 違いを楽しむ
・変わろうとしていない → 変わりたいと行動する
・仕事優先 → 仕事、家庭、個を均等に
・たくさんのべきを持っていた → べきを手放して、相手に寄り添う
・違った価値観を怒りに変える → 違いを楽しむ
・自己啓発していなかった → 自己啓発する
・相手を支配する → 全ての人が対等
6.これからについて
・自分のべき(価値観)を外して、妻へ寄り添う。
・リフレーミング(相手は最善の選択をしている)で怒りを無くし、コントロールする。
・人間関係を良くする7つの習慣を使う。まずは傾聴。
・過去と他人は変えられない、自分と未来は変えられる。
・3つの質問を活用する。
・常に自然に対応出来る様に、選択理論を習慣化する。
7.ステップへの感謝
自分がここまで変われたのは、ステップでの学びがあったからです。
①自分で変わりたいと思う事、②ステップでの学びの場、③理事長、講師のサポート、信頼関係、
④グループ討論・振り返りによる気付き、⑤ロールプレイ、⑥実践、⑦人に教える、説明する。
私の体験談の後に、妻からも素晴らしい報告を聞く事が出来、感謝しています。
繰り返しになりますが、ありがとうございました。