<支援する心構え>
ステップでは「選択理論的な関わり」を持つような支援をしています。
選択理論的な関わりとは、たとえば以下の人間関係を破壊する「致命的な7つの習慣」を使わずに、人間関係をよくする「身につけたい7つの習慣」を使って利用者と関わりを持つということです。

私たち人間は、誰でも一方通行の関係を押し付けてしまう傾向があります。これは仕方のないことです。なぜなら人間は誰でも「自分の思い通りになってほしい」という自分だけの理想像を持っているからです。
しかし自分だけの理想像を押し付けてしまうような一方通行の関係は必ずしも「いい関係」とはいえません。人間は誰もが、他人の理想像の通りになりたいと願っているわけではないからです。
そこでステップでは、同じ目線に立つ関係を心がけるために、定期的にスタッフが選択理論を学ぶ研修会を開催しています。また、スタッフは日々の生活でも選択理論的な関わりを持つよう実践しています。
<選択理論心理学について>
選択理論心理学は、アメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士が提唱した理論で、人間の行動を脳の働きで説明しています。また、自分の行動は自分の選択であると自覚して生活することで、より幸せになれると説明しています。
私たちは誰でも「基本的欲求」を持っています。これは生まれながらにして誰でも持っている欲求で、DNAに記憶されているようなものと考えられます。
「基本的欲求」は「愛・所属、力、自由、楽しみ、生存」の5つに分類されています。この「基本的欲求」を満たそうとして私たちは何かしたいと動機づけられます。

この動機づけは自分の内側からおこるもので、外側からではありません。
例えば「電話がなったから受話器をとる」のではなく、「電話がなって私が受話器を取りたいと思ったので取る」ということです。
例えば「先生に宿題をやれと言われたからやる」のではなく、「先生は宿題をやれと言い、私は明日怒られたくないので宿題をやる」ということです。
以上のことをふまえ、自分の行動はすべて自分の選択であるという考え方を、理論としてまとめたものが、
選択理論心理学です。