加害者更生プログラム52週修了者体験談(T.Kさんのケース)
<ステップに通って気づいたこと>
◎ 自己紹介
本人、73歳、川崎市在住
家族、妻・66歳、長女37歳と同居、
◎ 妻とは2014年10月~2015年10月迄・別居、
2015年11月から同居(寝室・別)
◎ 別居の直接のきっかけ/妻への暴力
※ 多量飲酒の上髪をつかんだりり、外を追いかけ回す
(現在は完全禁酒)
◎ ステップへ来るきっかけ
妻と長女からプログラムに受講しない限り、元通りの家庭に戻れないと宣言
妻も戻らない(このままでは家族崩壊)
※ 仕方なくステップに通い始める (本音)
◎ 当初DVの知識・認識、全くなし
※ 同棲・結婚当初より約40年間、心身共にDV行為、
家具の破損、扉の開閉、ドタバタしたり、アルバムを捨てたり等のDV行為多数
(ほとんど飲酒の上)
◎ 妻からの手紙によると
妻が最初の子供を身ごもった頃DV行為していた
妻は夜中外に逃げて、飲酒して寝る迄、待っていた
妻はアパート住まいの頃、練炭火鉢で自殺を試みた事があった
(後でわかった事)
◎ ステップでの学び/森田ゆりさんの本の精読
◎ 学び、前半/自己分析、自己の性格の再認識
・ DVの認識薄弱/他人事の様に考えていた
・ 怒りのトライアングルの繰り返し、他人(妻)のせいにする
・ 被害者意識 (自分は悪くない)
・ 妻のDV被害の深刻さが解っていなかった
・ 妻を自分の所有物と見ていた/自己中心的。
自分の意見が絶対正しい/何があっても妻を言いくるめる
結婚→従順 (妻は自分のもの)
愛している→甘え→何をしても許される (仕事のストレスの解消)
☆ 妻の途中の一言/・・・怒りのオーラが消えた・・・と言われた (ホッとした)
・ 妻の性格を正しく理解していない (Iメッセージ応用)
・ 誤解/思い込み/自分の型にはめ込む (支配とコントロール)
◎ 学び、後半/ステップでの学びの実践
・ 自己解体 (自分を作り直す)
・ リフレーミング、マイナスからプラスへの思考の変換する努力
・ グレーゾーン (まあいいか) への思考
・ 自分の気持の素直な吐露(交渉が不得手)
◎ これから/相手(妻)に寄り添うところまで出来ていない
・ 生きるか死ぬか以外は、何でもあり (想定外はなし)
◎ 妻からのメッセージ/理事長からのメールより
・ 生きていて良かった~ (40年に渡るDVのあと)
◎ 今後の自分への行動指針
・ 妻は長い間忍耐強くつきあってくれた、有難う (強情な性格と責めていた)
・ 相手は最善の選択をしている/妻を尊重する努力
・ 生きている価値のない人間なんていない